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●『スウ姉さん』とバッチ博士の時代

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エレナ・ポーター作『スウ姉さん』の物語は
裏表紙にこのように紹介されています。

「ピアニスト志望のスウ姉さんは、
母亡きのちの家事一切をみている。

そのうえ父の銀行の破産やら
病気やら婚約者との気まずい別れやらと
苦労の種はつきない。

でも持ち前の明るさとユーモアで
スウ姉さんは辛抱強く堪えてゆく。

この本は、そうした女性の地味ながら
けなげな生活を淡々と描く。

われわれの心の琴線に触れる作品である」


『スウ姉さん』
(エレナ・ポーター 角川書店)より

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物語の始まりで、スウ姉さんは
亡くなった母の代わりに
銀行家の忙しい父と弟、妹の面倒をみています。

父親の口癖は「スウ姉さんに聞いてごらん」。

弟、妹はどんなこともスウ姉さんに言って
わがまま放題の生活を送っています。

スウ姉さんにはピアニストとして舞台に立ち
喝采を浴びる夢がありました。

いよいよ家を出て、勉強に打ち込むことを
家族に宣言しますが、全員に反対され、
婚約者の愛情深い説得によって
結婚することを決めます。

ところが父親の銀行が倒産し、
父はショックと過労で痴ほう症になり、
田舎家と少しの現金だけが残されます。

結婚は延期になり、スウ姉さんは父親の介護と
家族を養うために、料理などの家事を学び
(それまでは複数の使用人に家事を任せていました)、
村の子どもたちのピアノの先生になって
収入を得ます。

弟、妹を働かせることはなく、きちんとした
教育を受けさせるため、自分が身を粉にして
働きます。

スウ姉さんはいつも人に必要とされ、
精一杯人を助けます。
辛い毎日を、大好きなピアノを弾くことで
乗り切ります。

ところが、弟は学業をおさめて仕事を得るどころか
商人の娘と恋に落ちて大学を中退し結婚します。

妹は自分の婚約者と恋仲になり夫婦になります。
前途有望な作家の卵である婚約者に妹の指導を
頼んだ末の悲しい結末でした。

それでもスウ姉さんは弟、妹のためにできる限り
祝福して力になります。

弟、妹も独立し、長い療養生活の末に父親も
亡くなると、スウ姉さんはやっと一人で生きる
自由を手に入れます。26歳になっていました。

弟、妹からの「自分の家に来てほしい」という
願いをよそに、かつてのピアノ教授を訪ねます。

教授に演奏を聴いてもらった後、待合室で
待っていると、巧妙なピアニストに出会います。

彼女との会話から、
ピアニストが「生きがいのある生活」を
していると思っていないことを知ります。

本当に生きがいのある生活とは自分の同級生の
ような生活だと言って友人メリィの話をします。

画家志望のメリィは家庭の事情で勉強を
続けられなくなりました。

家事一切を引き受け、結婚もだめになり、自分の
苦労を話すひまさえない日々を過します。

母親、父親も亡くなり、妹二人は結婚し、弟は
大学を卒業しました。

今では「メリィ叔母さん」になって
6,7人の姪や甥のよい相談相手になっています。

弟、妹も姉さんなしでは一日も安心できず、
メリィはとても必要とされています。


―まるでスウ姉さんのようです。


ピアニストは、
これこそが生きがいのある生活だと言います。

「誰かに必要とされていたら、決して無意味な存在
ではない。自分は娯楽の時でなければ誰にも必要と
されないが、彼女はいつも必要とされている。

望んでいたような絵は描かなかったが、生きた人間を
描き上げた」

「メリィの生涯は『犠牲を払った』のではなく、
人生の『大きな機会をつかんだ』のだ。

人から必要とされることほど有意義なことはない」

と言うのです。


この話を聞いたスウ姉さんは心を打たれて決心を変え、
助けを必要とする弟や妹の家へ手伝いに行くことを
決めます。

―― その後、この話にはほっとするような
ハッピー・エンドが待っていました。



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。*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・

『スウ姉さん』を読みながら、バッチ博士の文章を
思い出していました。

自分の本当の願いがわかっていても、周囲からの反対や
環境のせいで実現できない人が大勢いることを
バッチ博士は文章にされています。

作者のエレナ・ポーター(1868~1920)は
バッチ博士(1886~1936)とほぼ同時代に生きた人です。

彼女が暮らした米国東部(ボストン近郊)と
英国の事情は同じではなかったと思いますが、

好きなことを仕事にして、自分らしい人生を生きるのが
難しい時代であったことにあまり変わりはないでしょう。

その難しさをよくわかった上で、バッチ博士は
『汝自身を癒せ』や『汝自身を解放せよ』で
魂の声に従い、自分の純粋な願いを大切にする必要性について
書かれていたのだとあらためて思いました。

「スウ姉さん」や「メリィ」さんのように、人の幸せのために
全力で生きることも、

おそらく数えきれない努力の末に、願いをかなえた
ピアニストの生き方も、

どちらも素晴らしく、比較することはできません。

『スウ姉さん』は、バッチ博士が書かれたように

「心に喜びを持って」人生を生き、
「周囲の人の恵みになる」ことについて、

たくさんの示唆をくれる物語でした。

。*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・

長い投稿をお読みいただきありがとうございます。
新しい一週間が始まりました。

今週も素敵な時間をお過ごしください。

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